野球で「怪物」と言えば江川卓である。プロ在籍は9年と短く、記録的には一流投手ではあったが、超一流には程遠かった。しかし高校時代の記録は正しく怪物級で未だに破られていない記録も多々達成している。
栃木県の地方大会での高校野球の夏予選で名前が全国に鳴り響く。普通は校名と結果のみ発表されるが、選手の固有名詞が紙面に踊る。
江川、ノーヒット!江川、今度は完全試合!江川、またノーヒット!
1年の夏も2年の夏も県代表には成れず初めて甲子園に雄姿を現したのは3年の春の選抜!1回戦は大阪代表の北陽高校、優勝候補の筆頭であったが、ファールボールを打っただけで拍手歓声が出る有様で大敗!
貧打の作新学院ではいくら江川が奮闘しようとも春も夏も優勝には縁はなかった。
その後ドラフトで指名されたが法政大学に進学し、「空白の1日」騒動の末巨人に入団!
もしも高校卒業後すぐにプロ入りしていれがとんでもない記録を作っていたかもしれない。
平成の「怪物」は松坂大輔で間違いないでしょう。甲子園の決勝戦でノーヒットノーランという記録を打ち立てて、江川と異なり高校卒業とともにすぐプロ入り、1年目から頭角を現したが、大リーグではパッとしなかった。日本球界復帰後も冴えなくかつての栄光を取り戻すことは出来なかった。
そして令和の「怪物」はまだまだ進化の途上ですが佐々木朗希がその栄誉に浴するでしょう。 昨年の完全試合と13者連続三振記録等々!!
しかし、今まさに本物の「怪物」が太平洋の向こう側で跳梁跋扈している、大谷翔平である。アメリカでもベーブ・ルース以来100年振りの二刀流である。今年は怪我さえなければ投手と打者で幾つかのタイトルを取るのは間違いないでしょう。
ホームラン王とサイ・ヤング賞を両方取ろうものならベースボールの歴史上前代未聞ですよね。我々は歴史の生き証人になろうとしています。お見逃しなく!!
|